2012年 05月 11日
私は20年来、週に1度、グループのある施設へ白内障手術のお手伝い(執刀)に行っている。これはそこでの出来事。
その日も20件弱の手術が入っていたが、その中に92歳の老婆の両眼の白内障手術があった。かなり進行しており、目はほとんど見えていないようで、通院のことも考えて両眼同一日の手術となったようである。
腰が曲がっており、両脇を抱えられ手術室へ入室。手術用の椅子(ベッド)に腰を掛けさせ、まず目の消毒を始めた。目の周りを消毒液でごしごし拭いて、それから目の中を洗う。その時、「ひえー」という叫びとともに顔を振って拒絶。「大丈夫だよ。」となだめて行うも、埒が明かない。これは局所麻酔(目薬)による手術は無理、大きな病院で全身麻酔で行わないと難しいなと思い、その旨院長先生にお伝えし、ご家族にもお話しした。
ところが、ご家族がどうしても今日ここで片目だけでも手術をしてほしいとおっしゃられ、ナースもその老婆に大丈夫なことを一生懸命お話ししたようだ。ご本人も納得されたのか、30分後に再入室となった。そしたらどうだ。今度はまったく人が変わったようにおとなしくなられた。手術は問題なくすばやく終えることができた。そして、30分後にはもう片眼もすることになった。両眼とも無事手術を終え退室。老婆は元気にしゃきっとして、階段をひとりで降りていかれたようだ。
oral anesthesia とは口による麻酔。しっかり言い聞かせ安心させることが、どんな麻酔より効果がある、と以前どこかで聞いたことがある。手術室の外で、ナースがどのようなお話をしたのか。これぞ看護の極みといえるであろう。
私もいつも手術中の患者様へのお声掛けを大切にしている。
その日も20件弱の手術が入っていたが、その中に92歳の老婆の両眼の白内障手術があった。かなり進行しており、目はほとんど見えていないようで、通院のことも考えて両眼同一日の手術となったようである。
腰が曲がっており、両脇を抱えられ手術室へ入室。手術用の椅子(ベッド)に腰を掛けさせ、まず目の消毒を始めた。目の周りを消毒液でごしごし拭いて、それから目の中を洗う。その時、「ひえー」という叫びとともに顔を振って拒絶。「大丈夫だよ。」となだめて行うも、埒が明かない。これは局所麻酔(目薬)による手術は無理、大きな病院で全身麻酔で行わないと難しいなと思い、その旨院長先生にお伝えし、ご家族にもお話しした。
ところが、ご家族がどうしても今日ここで片目だけでも手術をしてほしいとおっしゃられ、ナースもその老婆に大丈夫なことを一生懸命お話ししたようだ。ご本人も納得されたのか、30分後に再入室となった。そしたらどうだ。今度はまったく人が変わったようにおとなしくなられた。手術は問題なくすばやく終えることができた。そして、30分後にはもう片眼もすることになった。両眼とも無事手術を終え退室。老婆は元気にしゃきっとして、階段をひとりで降りていかれたようだ。
oral anesthesia とは口による麻酔。しっかり言い聞かせ安心させることが、どんな麻酔より効果がある、と以前どこかで聞いたことがある。手術室の外で、ナースがどのようなお話をしたのか。これぞ看護の極みといえるであろう。
私もいつも手術中の患者様へのお声掛けを大切にしている。
# by nakamura_eye | 2012-05-11 18:16


当院の“アニュアルレポート(年次報告書)2011”が完成した。